見解


はてなブックマーク - - heartbreaking.


私はSNS事実上使っていない。ローカル以外の場所に私的に書く行為はメールを除きパブリッシュである。書くことと書かないことはある。言及し得る領分についても決めている。埒外。私は他人の人生に干渉しない。そうでない人もあろう。当事者間の問題、としか思わない。


一般論と個別事例は違う。自身のケースと他人のケースもまた違う。ことに私的な対人においては。私的な対人関係に対する「べき論」を口にする人に、私はときおり驚く。個人の私的な生き方に対する「べき論」を口にする人にも驚く。ことに、私的な関係性の存在しない相手に対して、一般論として語る人に対しては。


「べき論」において間違っている人間関係は幾らもある。ことに性的な領域においては。恋愛に適正値が所在すると私は考えたことがない。私的な対人を常識で解く人が在って、ならその外部にある人は不可知であろうなと思うと、「メンヘラ」とレッテルを貼っていたりする。断るがリアルの話だ。ゆえにこそ。私は他人の人生に、換言するなら生き方に、干渉しない。公的な表出に基準を置く。軸はよくぶれる。


公的な表出と本人は相違する。というのは。所謂「ネット人格」以前に、公的な表出とは環境的に適正化された自己であり、その環境がこの場合はブログシステムであったり、はてな村であったりする。社会的な環境において適正化された自己としての公的な表出が在ることと同様に。髭を剃らずにブログ記事は書ける、ウヨサヨ的な政治性を前提せずとも概ね日常のワークはこなせる。むろん。環境的に適正化された自己がコントローラブルであるということではない。


あまり過去記事は引きたくない。大変に恥ずかしいので。考えが変わっていることもある。ただ。このことについては一貫して変わらない。ちょうど1年前の自己記事。


B・Jに宜しく - 地を這う難破船


私がわからないことは。林先生ではあるまいし、ネットにおける公的な表出を対象に第三者が「メンヘラ」認定しあまつさえ公言してよいものか。林先生は「公的な表出」を対象にしてはいない。「診断」をくだされることにはその深刻がある。当人がそのことを否としていることは再三言明されている。医師の「診断」を仰ぐことは、あくまで、本人と、最低限、その私的な関係者の問題。それとも。措置入院が必要と、判断している人があるのだろうか。ネットにおける言行から。


当人の個人的な矜持とその在処について、ブログに定期的に目を通していれば了解し得ることと思う。「個人的な矜持」について干渉する人が多いことに驚いている。改めて確認する、PTSDとは「メンヘラ」の別名ではない。id:hashigotanは自ブログの[お願い]を書き直している。妥当な文面と思う。


物事には手順がある。「メディカルなケア」の話に収束している。メディカルなケアが必要な範疇、と個人が経験則から判断する。そのことには、当人でないなら、私的な関係性の所在が前提、と私は考える。実際の「本人」を知らず、関係性なく、然るに公的な表出から判断して、「メディカルなケアを受けたほうがよい」と本人に対して直接書き記しあまつさえパブリッシュすることは、段階において距離がある、と私は思う。


上記記事に記した通り。風邪をひいたから医者にかかることと同一のことではない。藤臣柊子が「心の風邪は軽く治そう」と再三公言してきたことには理由と事情がある。


関係性なき者から「メディカルなケアを受けたほうがよい」と直接、かつ公に言われて、その好意が真であり、またそのアドバイスが仮に妥当であったとして、聞き得るか。id:Masao_hateさんが一貫して言っているのは、そのことだろう。仮に。「メディカルなケアを受けたほうが、本人のために、よい」者が在ったとして、その人もまた意思と人格とプライドを有した一個の人間である以上、その人に「メディカルなケア」を勧め得るのは、私的な関係性の、ひいては信頼関係の、所在する人だ。


関係性なきまま「メディカルなケアを受けたほうがよい」とだけ示して、自身の真正の好意ゆえに本人が耳傾けると思うなら、浅慮と私は言わざるを得ない。親密な関係性の所在なきことを公的な表出において言明している人に対して、Masaoさんのようなアプローチを取る人が在ることは、ありえることだろうと私は思う。


私的な関係性の模索のため、個人が自身を賭してアプローチすること、対して、呼びかけられた側が、自身の真率なアプローチをもって応じることを、傍から「常識」を前提に云々することを私は是とは思わない。こうして書いている私も同類でありブログ井戸端会議の一員である。


私的な関係性の模索の試みが、いかなる経過を辿ろうとも。Masaoさんの本気に、hashigotanが本気で応えたということ。メールならずブログにおいて公的に、他に対する主張も含めて呼びかけたのはMasaoさんである。私は、ある人の言葉を借りるなら、「冷たい」。友達になることは、SEXすることではない。hashigotanも了解している。ゆえに何を言うこともない。


最後に。一般論と断る。「他人に迷惑をかけない限り」という前提を自身の言行に際して口にする人間は、それこそ病気と私は思う。矢作俊彦の受け売りであるが。むろん人間は他人に迷惑をかけている。