コミケット.「襲撃」をめぐって


以前の記事。


今更ながら、「アキハバラ解放デモ」について - 地を這う難破船


現在。


『アキバデモ実行委員会コミケ襲撃未遂事件(仮)』に関して - 想像力はベッドルームと路上から


6・30アキハバラ解放デモ主催によるコミケテロ まとめ - アットウィキ


【速報】やっぱ内ゲバだったみたい。 - やまざき(’A`)のボンクラ日記(コメント欄も)


http://d.hatena.ne.jp/plummet/20070818


ファイル、閲覧しました。


私は、今回、批判を被っている「デモ運営陣」の「当事者」とは、この件について、言葉を交わしたことがない。その気にもならなかったうえ、mixiアカウントは放置している。この件に関して、該当公開トピの確認はしていた。接触がなかったのは、furukatsuさんとも。はてなにおいてニアミスすることもなかった。唯一、inumashさんを除いて。


事実関係については、現行において示されている情報に準拠するよりほかない。私がソースを持っているはずもない。


当該のファイルと照らし合わせて、幾つか、判断し得ることがある。


私がわからないのは。第一に、このような「謀議」と仮に言わずとも、秘匿するべき話と、特定個人を指しての悪態三昧という陰口を、クローズドといえ、mixiのコミュにて繰り広げること。というより、ログに残すということを、どのように考えているのか。第二に、特定個人に対する悪罵を、陰口としてネットに書き付け、挙句リアル云々の話へと至るという、拙さ。


以下。inumashさんの見解に対する異となりますが。

一応、今把握している限りの情報で暫定的に判断するならば、「痛い奴ら(左翼)がネットバトルの相手をコミケで撮影しようとした」というのが端的な事実であるように思います(ちなみに、「ネットバトルの相手にリアルで突撃」は「批判者」側の行為としても発生しています。http://d.hatena.ne.jp/neodada/20070820/1187544773)。(後略)


neodadaさんのブログエントリのコメント欄から。

一応、個人的な感想を言うと、誰かが言ってたけど「ネタがベタ」ってことじゃないでしょうか。あの対応はイデオロギー云々以前の問題だろうなぁ、とは思いますが。元々「デモ実行委員会」なんて組織の実態や役割分担なんで存在していないも同じだったわけなので、個々が勝手にやりたいようにやった結果が今回の体たらくなんじゃないですか。

あ、そうそう。現時点で僕が確認している事実らしきもの。

・「襲撃」(破壊工作の類ね)そのものの計画はしていなかった。
・ブースの写真を撮ろうとしたのは事実。んでもって不審者扱いされた。
・警察への通報は事実っぽい。ただ、コミケ実行委員会は「サークル同士の問題は個々当事者同士で解決して下さい。」という従来のスタンス。

こんな感じですかね。

脅迫でもないんじゃない?単に、適当にヲチして、「こんな奴だったよ〜」みたいな感じで盛り上がる予定だったんじゃないかと思うけど。もしくは、上の早稲田の人みたいに何か言おうとしたとか?

とりあえず、「襲撃」ってのは大袈裟な表現というか、「ああ、印象操作してんなー」という感じですね。

あ、でもコミュ内では、「粉砕する!」とかそういう不穏な発言もあったのかもしれないね。冗談半分かなんかで。それをもって「襲撃を計画」とかになってるのかも。

とはいえ「ゲバ棒持ってコミケに突撃」とかを計画してたわけじゃないと思うけど。


先ず。「ネタがベタ」だった、「あの対応はイデオロギー云々以前の問題」というのは、私は同意します。で、「元々「デモ実行委員会」なんて組織の実態や役割分担なんで存在していないも同じだった」がゆえに、馬鹿な複数の個人の馬鹿な発言と行動の問題、という「個人的見解」なら、それは構いません。


その、馬鹿な発言と行動に至った馬鹿な個人は、「アキハバラ解放デモ」の「主催者側」であり、運営と実行に関わった人物であるわけですが。イデオロギー云々を措いても。

コミュ内では、批判派ブロガーに対する個人情報抜き出しが計画される。その中でコミケに参加する神聖マルチ王国の進壱氏のサークルへのと突撃とコミケスタッフであるyfuruhata氏に対して「シメちゃいましょう」と発言。顔写真などの個人情報をソーシャルハッキングした上で、後日、襲撃や恫喝等を実行しようと企てる。

デモ主催側が批判意見、特に個人Blogなどによる批判に手を焼く。
対処法として持ち出されたのが、該当者のmixi強制退会やプロバイダーへの通報による記事削除。しかし実効性が薄いとの判断からこれらは行われていない。


コミケが近いことから、コミケに参加するBlog管理者を襲撃するか、尾行を行い現住所を割り出す方法が発案され、その前段として写真撮影を行うことが計画される。


しかしこの計画はmixiの閉鎖コミュニティで謀議されていたものの、内通者によりリークされ、ターゲットとなったコミケ参加者へ事前に警告がされる。


「事実」としては、リテラルに見るなら、この通りです。リテラルには、上記のようにしか読み取れない、剣呑な発言のログを残しておいて、「「襲撃」ってのは大袈裟な表現」「冗談半分」と事後において言ったところで、通りません。無理です。


〆るの話付けるの住所調べるの写真撮るのと書き散らしておいて、発言者を特定し得るログを残しておいて、あまつさえそれを事後に公開された時点で――そのように判断し記したのは「当事者」ならぬinumashさんではありますが――「「襲撃」ってのは大袈裟な表現」「冗談半分」ですか。無理です。強弁としかいえない。この期に及んで、当該発言者の「真意」を好意的に汲み取らんとする親切な人は、あまりないでしょう。それこそ、実際に面識や付き合いのある人を除いては。


それがネットであるし、「アキハバラ解放デモ」において「主催者側」は、ネットを通して「新しいデモ」を立ち上げ伝え実行し広めんとした。ネットを利用するなら、その副作用についても前提しなければならない。


つまり。plummetさんが一貫して指摘していたことではありますが。そうした認識の欠如が、自らのやっていることが傍からどのように映り得るかわかっていないところが、どうしようもない問題である、ということです。そして。

・ブースの写真を撮ろうとしたのは事実。んでもって不審者扱いされた。

当日(一日目)に、神聖マルチ王国のスペースに不審者が現れ、サークルスペース前にて盗撮していたところを事前に待ち構えていたコミケスタッフ並びに私服警官に捕まる。


なら。強弁でさえありません。記していたことを、行動/実行に移したのなら。〆るの話付けるの住所調べるのといった「その先」の行動について、記していたようなことを「実行するつもりは、その時点では、なかった」と言ったところで。無理無理です。いわゆる「通報しますた」が、正しい判断以外の何物でもなかったということです。


「未遂だった」ということが、何らかの意味として機能するわけではまったくありません。結果としてそれが未遂に終わったことは、本当に幸いだった。そして、それは、「情報提供者」と、plummetさんと、そのplummetさんが記している通り、


http://d.hatena.ne.jp/plummet/20070819#c1187543419

実際に今回の件で骨を折ったのはyfuruhata氏をはじめとした現場警備・管理のスタッフたちと、当事者である進壱氏ならびサークル関係者だ。
特に進壱氏の場合、あのような連中の「ターゲットに」なっているということの心理的プレッシャーは想像しがたいものがある。新刊予定を落とすことにもなったようだし、いろんな意味でさぞや無念だったことだろう。

ねぎらいが必要なのはそっちの人たちだ。(後略)


「そっちの人たち」の尽力と、物理的/心理的なコストによるものです。inumashさんが、何か、「当事者」の今回の行動に掣肘を加えんとすることを、コミケットに際して行いましたか。

あと、「秘密結社コミュ」で鷲尾が散々「デモの参加者のため」とか言ってるのは正直不快でしたね。俺はお前に委任状を預けたつもりはねえっての。みんな(主催者&賛同者ね)、あれを「痛い奴」だと分かって放置してると思ってたから、なんか色々偉そうなこと言ってて意外だとは思いました。


とのことですが。なら、最初にそちらに「話付ける」べきです。むろん、私も、当該のコミュとてクローズドゆえに確認し得なかった。「情報提供者」やplummetさんや「そっちの人たち」の尽力と、物理的/心理的なコストをもって、深刻な違反行為が未然に防がれた僥倖をもって、事後において、

もちろん、おバカなデモ実行委員会に対してですよ。つか、furukatsuさんが放逐されて以降、あの中の様子は僕にはさっぱりだったので、今取りあえず事実確認しているって感じです。その辺はfurukatsuさんも同じみたい。二人して「馬鹿がやっちゃったね。」と言ってる感じですかね。


「馬鹿がやっちゃったね。」ですか。馬鹿な複数の個人の馬鹿な発言と行動の問題、とするならその通りですが。かつて「信義の問題」を言挙げた私も、馬鹿でしたね。

脅迫でもないんじゃない?単に、適当にヲチして、「こんな奴だったよ〜」みたいな感じで盛り上がる予定だったんじゃないかと思うけど。もしくは、上の早稲田の人みたいに何か言おうとしたとか?

とはいえ「ゲバ棒持ってコミケに突撃」とかを計画してたわけじゃないと思うけど。


率直に言って、放言の類です。肖像権やコミケの規則以前に、現在のネットの状況において、同意なく、特定個人として同定される「顔写真」を、見知らぬ他人に、あまつさえ、自らに対する敵意を言明する複数の人間に撮影されデータとして手中に渡すということの、リスクと危うきと修復不可能性を、認識しておられないのですか。わかっていてシラを切っているとは、私は考えないのですが。


住所を調べることは「適当にヲチして、「こんな奴だったよ〜」みたいな感じで盛り上がる」ために行うことですか。本気で言っていることですか。私の世界観とは、距離がありすぎて、なんとも。


住居を割る、家に来る、あるいは、いつでも「御挨拶」「御機嫌伺い」が可能、という手口とその対象者に対する効果は、またそうした発想は、はっきりと言って、まともな社会人の用いるものではありません。DQNの抗争ならまだしも構いませんが、信あるブログを運営している、すなわち自己の言論的な責任の所在を明示している、言論による批判者に対して、そのような発想に基づく手段を示さんとすることは、また、事実、写真撮影を行わんとしたことは、言わずもがなを明記しますが、許されざる行為であり、最大限の非難に値する行いです。


コミケにおける規則違反の以前に、またネットの議論に際する横紙破りである以前に、端的に、言論活動に対する妨害であり、かく言ってよいならテロ行為であり、物言えば唇寒しの空気を醸成する口封じです。私は、横紙破りを是とせず、言論に対する批判は言論をもって行うべきと、記してもきました。大前提について、inumashさんは、了解しておられることと、思っていました。


「上の早稲田の人」が「何か言おうとした」のは3日目です、一件があったのは初日です。そして、3日目の直前に、JSFさんがエントリを掲示し、plummetさんがファイルを公開して、事情の一端が知れた。御承知のことと思いますけれども。「上の早稲田の人」はmixiの公開トピにおける議論の当事者です。かつ、クローズドのコミュにおいて陰口を叩かれていた当事者です。時系列の問題を措いて、

ちなみに、「ネットバトルの相手にリアルで突撃」は「批判者」側の行為としても発生しています。


と、あたかも相殺するかのような言を示されても、了解はしかねます。


「「ゲバ棒持ってコミケに突撃」とかを計画してたわけじゃないと思う」というのは、「流石にそこまで馬鹿な人たちではないと思う」ということですか。仰ることには同意しますが、「ゲバ棒」「突撃」と、極端な事態を極端かつ通俗的なイメージによって示したうえで否定して、事態の深刻を相殺せんとするなら、記しますが、んな計画していたら、あまつさえ実行しようとしていたら、この程度の騒ぎでは済みません。


「警察の介入」云々以前に、私を含めて、同人誌即売会を愛しその価値を知る者が、また、その存続の危うきを懸念する者が、切れます。


というよりも。

それから、「コミケ会場で不穏な動き」って響きがいいですよね(笑)。別な意味で不穏な人たちはいっぱいいる気がしますけど。どんな小さな事柄でも警察沙汰にはできるんで、それをもってどうこうと言うつもりはないですよ。その辺の事実関係はまだ確認してませんし。


本気で言っておられますか。たぶん、inumashさんは本当にわかっておられないことと思いますが。先ず、最終的に警察沙汰へと至らなかったことは僥倖です。また、被害当事者が、そしてコミケ運営側も含めて、被害届を提出せず収めたことの意味と背景を知ってなお、このようなことを書いているのですか。


「別な意味で不穏な人たちはいっぱいいる」から、多少の不穏は殊更な問題ではない、と考えておられるなら、先ず、被害当事者を含む(plummetさんの言葉を借りるなら)「そっちの人たち」に対して失礼であるし、「情報提供者」やplummetさんを含めた、この件に対応し尽力した、事態を未遂として終わらせた、すべての人たちに対して失礼であるし、そもそも、そのような認識と発想を前提として「確信犯的」に行動し横紙破りを行い、あまつさえ事後においてかく述べて問題行為を相対化せんとするなら、コミケに参加していただかなくて結構、ということにもなり得ます。むろん、一般参加である限り強制することはできません。


全員が「参加者」です。コミケットは、参加者全員の意識と協力によって、開催と、その継続を支えるものです。いまなお、それは建前ではありません。仮に、「警察の介入」がなかったとして、そのことをもって「大事ではない」とするなら、あまつさえそれを公言するなら、それは、お門違いです。


「どんな小さな事柄でも警察沙汰にはできる」。その通りです。「小さな事柄」なのでしょう、誰かが殴られたわけでも実際に脅されたわけでもない、この程度の「個人間の私的なトラブル」は。――コミケットにとっては、ないし、被害当事者と、対応したすべての関係者にとっては、という文脈と背景と視座を措くなら。措ける人が、コミケの会場に足を踏み入れる。桎梏ですね。「運動」は、自由です。御自由に。コミケットとは関係のないところで。


再度引用。

一応、今把握している限りの情報で暫定的に判断するならば、「痛い奴ら(左翼)がネットバトルの相手をコミケで撮影しようとした」というのが端的な事実であるように思います。


「端的な事実」は。実際に、コミケ初日の現場において起こった事態について、ほぼ確定していることに限るなら。他なる事情を、またファクターを、捨象するなら。その「端的な事実」がいかなる事態であるか、あったか、「印象操作」という言葉を用いることもかく指摘し合うことも好まない私が、inumashさんに、また、この一件に関心を持っている方に、説明したく思って、記しました。inumashさんの見解に対する駁として。