雑談(みのと浜田)


http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.youtube.com/watch?v=O4giad_mvIg

http://www.youtube.com/watch?v=O4giad_mvIg

事案自体に特に感想もないし既出かも知れないのだが、一応インフォ。みのもんたとDT浜田は絡んだことありますよ。


もう何年か前、ガキの罰ゲームで浜田が松本の指示したコスプレに7変化どころか24変化して、1時間置きに24時間ぶっ続けで「日テレ営業中!」という同局の宣伝CMに連続生出演する企画がありまして、企画決行当日、出演者含め関係者への予告一切ないままに昼の生番組『おもいっきりテレビ』のスタジオにも恥辱のコスプレ姿で浜田突然闖入。女装でアウェイに放り出された浜田を氷柱のような冷ややかな視線で放置する生電話のゲスト回答者と客席のおばさん達の渦中、いたたまれなくなさの絶頂に達した浜田を「どーしたの浜ちゃん!」とナチュラルな呵呵大笑で迎え入れて絶妙のフォローで救い、凍りつく生スタジオの空気を緩和したのが達人みのもんた。企画上浜田はすぐに退出するも、ガキのスタジオで当該のVTRを見ながら松本に、いやコレはホントキッツゥかったみのさんがフォロー入れてくれて助かったわ(大意)としきりに言っていた。


何年か前といっても松本が坊主になって後のこと、覚えているのは印象深い光景だったから。むろん浜田がみののホームに突発事故で一瞬闖入したに過ぎない、それはそれでゲスト、言うまでもなくみのはタレントとしてプロ中のプロであり、しかもみのは現在ほどの栄華を極めまくっていたわけではない。だからみのの本心の在処はわからない、というかみのの本心の在処など私はこれまで考えたためしもない。古館はともかく、久米宏の心中なんてNステ見てて考えたこともないよ。タモリやさんまや紳助もそうだが、プロのタレントってそういうもので、社会的な発言さえも一切が、というか社会的な発言はとりわけて場当たりです。七色の体質の性根に放送コード的な無難が叩き込まれている。ゼロの場当たりをいかに確信を持って堂々と全国区のカメラに向けて放言できるか、それこそが単独レギュラー司会級タレントの器量を量る。よってみのは超一級です。


寵児だった頃のホリエモンと親子鷹のごとき心なき心を通わせ、みのさんに呼ばれたらゲスト出演断れないっすよとまで手前の年末特番で言わせておいて手入れの後は速攻でバイバイ。かかる厚顔と無節操を恥なる意識の外部で生き切る超人にして大物の、対社会的な思想信条を言語と論理で問うなど愚の骨頂。堀江も同類だったから仲良く後腐れもなく。だからこそ、寵児期の堀江に面会を求められて一顧だにしなかった北野武は司会者として大成せず唯一的な映画監督となるわけで。


そういえば、先日HEY×3に小倉智昭がゲスト出演してDTとたぶん初共演していたが、実に落ち着いた上品な中年紳士ぶりでかつ適当に笑いも取り、DTとの同席風景に保護色のごとく馴染みかつ適当に存在感を放っていた。若き日に、巨泉の背を見て巨泉には決してなれない超人ならぬ己を悟った小物の処世と地道な精進は、絶妙な男盛りとして咲き誇っていたりもする。薄くて軽くて緩くて小さい、携帯紳士の男盛りとして。