2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

言葉と沈黙

思うところありまして、前エントリでの予告とは外れますが、関連した話題ではあるので、緊急アップ。 ヒートするであろう議論に巻き込まれたくはないので、キーワードリンクされないよう名前は伏せるが、先日、というかまさに昨晩、あるひとりの高名な「オタ…

「水木メディア」の「非近代性」という魔術

一応前エントリの続きですが、話はまたも迂回します。 あの、知人でね「オーラの泉」愛聴している人がいるんですよ。ネタでなくガチで。 理由のひとつに、彼女がーー女ですーー「美輪様」(本人いわく)のファンだということもあるのですが、しかし。 「江原…

プログラムバグの墓掘り人

前エントリから続きますが、森昌子の話はもうしません。寝覚めが悪い。 私はフェミニズムの議論に興味があって、とはいえ専門研究者でも院生でも何でもない「個人的趣味」の領域に過ぎないので、代表的論客の著作に限られるが、そこそこ読んではいる。 その…

「妻」「母」という制度的存在

森昌子の話、続くのかなあ。 いやね、前項で提示した認識を一般的な「自明の」大前提としたうえで、それでも顰蹙覚悟で「ケーススタディ」として言挙げるけどさ。 20年だかそれ以上、「一線」ですらない、現場を完全に離れていた人間が「専門的技能職」に…

生存のためのミッション

しかしね、森昌子が歌手復帰って、いったい何なのですか。 まあ前夫のほうはともかく、こちらは全然興味もない人物だし、そもそも私が現役時代をリアルタイムで知っているはずもなく、人が何して生きていこうと御勝手なわけですが。 穏健に分節化して言い直…

スノードームのトゥルーマン

前項の続き。 半睡半夢状態での与太から真面目な話に転調するとーー結局、円環を閉じてはならないし、もはやどうあっても閉じようがないものなんです。 円環を閉じることを目的として生きてはならない。 件のザッパイスト「50代絵描き」とて、結局円環を閉じ…

ザッパイズムの与太

昨日のトピック、睡魔に耐えかねて最後のほうテキトーかつズサンに締めてしまい、誤解を招きかねない表現になっていたので、訂正&補足。 私は別に、リリー・フランキーは「経済的社会的に成功」したけれども、当の、長年住み慣れた下北沢を去らざるを得なくな…

帝国の陰謀

公約通り(笑)Web日記の紋切型、ウッスい書漁記でも綴ります。たまには随筆調で。 先日、久方振りに下北沢へ行った。もっとも私が用があるのは、古本屋とヴィレッジバンガードとシネマアートン下北沢くらいのモンで、そしてその日に用があったのはシネマ…

追加報告

報告その2.改名しました。 簡潔にアカウンタビリティすると、ヒトのせいにしますが、身内に懇願されました。 いや身内はむろんこのブログ読んでないが、ひょんな会話から私が家名をサインしてると知って、懇々と説教ネゴシエーション。何でも藤原氏の血を…

御報告

ええと、端的に面倒くさくなったのでコメント機能切りました。 そもそも、面識ない人間の掲示板やブログに書き込んだことのない者としては、存在の意味自体がわからなかった。 「俺に『御意見』があるなら、メールで出せばいいじゃない」 そう友人に言ったら…

「書評家」という犬(わんこ)

かつて福田和也が「作家の値打ち」で現役作家100人を100点満点で採点して一覧化した際に、船戸与一を最低の「測定不能」とし、付記されたコメントもたかだか1〜2行、甚だ冷淡に斬り捨てていたことについて、その年の「このミステリーがすごい!」の…

たったひとりの反乱

かつて三島由紀夫の文壇における大プッシュを受けた野坂昭如が、18番のように繰り返し語る、三島自決当日のエピソード。 週刊誌からのTELで事件を知る野坂。TVを付けると、市ヶ谷駐屯地総監室バルコニーから自衛隊員に決起を促す演説を絶叫している三…

葬送

ええと、昨日のトピック、ナンシー関と高見沢俊彦を接続する形で補足します。 つまりTVであれ何であれ,あるメディアや媒体には、歴史的に積み上げられてきた固有の「文脈」があって、優先されるのは何よりもその、決して明文化されないインビジブルな「文…